dumbtype 1984-2006
2006.11.15 Wed
今週からdumbtypeの展示や上映の勉強で、同志社女子大へ通う日々です。
きちんとしたレポートは、音声からテキストを起こしてから書きますので、読みたい方はすみませんが気長に待ってください。
恐ろしく刺激的で、楽しかった!
「Pleasure Life」は一人で他の一般の人たちと見て、その後、同女の友達と合流して、いろいろ案内してもらったり、先生の事を教えてもらったりして、教室へ行った。
情報メディア学科の竹内先生はdumbtypeの泊さんと一緒にsoftpadというユニットをやっていたりして、滋賀の美術館でこの春には「sensibilia」という展覧会をやったりした。
情報メディア学科ということもあって、先生たちはもちろんメディアアートに興味を持っている人が多いだろうし、実際にメディアアートをフィールドワークにしている人も多いんだろう。
情報メディア学科の教授陣も総出で駆けつけるような、講演会だった。
mscギャラリーには先生たちもたくさん来ていて、竹内先生が直々に先生方に説明しているのを横で「ふんふん♪」と思いながら盗み聞きできたのはラッキーだった。
悌二さんと京都市立芸大に同期入学で、dumbtypeの結成メンバーだった小山田徹さんと、高谷さんという2人の講演会。
かなり勉強になったし、制作の裏話も聞けた。高谷さん素敵過ぎだ。
白髪が目立つようになったけど、やってる事も含めてとても素敵な人だ。
ビデオやDVDに頼らない、劇場スタイルにこだわる理由を聞いて、はっとした。
dumbtypeのメンバーも何人か来てたりしてた。「LOVERS展」を思い出すなぁ。
今調べたら、田中真由美さんという人らしい。
幻の「News23」の古橋さんの映像も見れて本当に良かった。
動く悌二さんを見るのは、作品外では初めてだったから、とても良い機会だった。
「S/N」はラディカルで攻撃的な作品だ。
ストレートなものがタブー視される日本では、評価される一方で敬遠する人もいるだろう。
ストレート過ぎて、目を覆わんばかりの現実が描写されて、鏡に映るそれよりもliveな感じだ。
「今までのLOVESONGはロマンティックなものでした。未来のLOVESONGもそうでしょうか。未来のLOVESONGを語るには、ロマンティックだけでは足りません」
「彼や僕の背中には『JAPANESE』、『HOMOSEXUAL』、『MALE』、『BLACK』、『AMERICAN』などと書いてあります。だけど、どうしてわざわざ、現実を忘れて楽しむべきの劇場で、公にそんな事を表明する必要があるのでしょう」
「彼は、日本人で、男で、聴覚障害者で、同性愛者」
「彼は、日本人で、男で、HIV+で、同性愛者」
「僕は、アメリカ人で、黒人で、同性愛者」
「では、あなたは?」
そんな3人のやり取りで始まる「S/N」は本当に素晴らしい作品だ。
11年前の作品だけど、彼らが問題提起したことは、何ら現実でもタブーであったり、避けるべくものであったり、本当の事の周りを延々とまわり続けるような誤解が多いことばかりだ。
この作品はたくさんの人に見てほしい。
エイズ国際会議のプログラムでも上映される作品なんだ。
鏡よりも、本当に近いものを見た気がした。
対極的な耽美作で、悌二さんの遺作になった「LOVERS」と同じくらい好きだ。それを超えたかもしれない。
dumbtypeに触れる度に、京都に来て良かったと思う。
暇な週末には講演会の音声を起こして、アーカイブにして配信しよう。
■メモ 特に印象的だったものを
・dumbtypeの名前の由来は『dumb-言葉が喋れない』というところから
…「スペースシャトルが爆発した事故があって、開発者はその瞬間に『dumb!』と言ったらしい、という噂があって、科学が人間を支配する時代になってきているんじゃないかと疑問に思っていたし、Hierarchyが嫌いな人間がdumbtypeには多かったのでdumbと付けた。
当時はあまり名前を深く考えていなくて、『とりあえず濁音が付くのがいい』とか言いながら、みんなで和英辞書なんかを引いて決めた。――小山田徹
・「Pleasure Life」で初めてdumbtypeは海外5ヶ所の公演へ
「行き当たりばったりの13人で行ったけど、セットは自分たちで解体してトランクケース2個に詰めたりして運んだ。だけど、アメリカには持ち込めた荷物の量は、ヨーロッパではその1/2しか持ち込みできなかった。空港の受付の人をそれで泣かせてしまったり…(笑)。
公演で得るものは大きかったけど、破綻寸前で借金をしながらの公演になってしまい(苦笑)、帰国した時には悌二さんと僕と高谷くんの男3人だけになったよね(笑)」――小山田徹
・「僕らがWork in Progressや劇場にこだわるのは、お客さんとシェアしたいからで、作品が手元に届いて、『アートを手に入れる』という行為が売り物になるのを防ぎたいから。劇場の魅力っていうのはお客さんと空間をシェアできることで、僕らがお客さんに何らかの感情をもたらしたりすることで、興行が成り立つところかな。アートって本来そうなんだと思うんです」――高谷史郎
・池田亮司がdumbtypeに加わったことで、何か変わったことは?
「山中透さんや悌二さんがそれまで2人で音響なんかをやっていて、山中さんは特に音響に特化して活動をしたりしていた。だけど池田くんは、音響や音楽を切り口にして、パフォーマンスにも興味を持っている人だったので、アイディアもばんばん出てくる人だし、元からある僕らの集団に、割りとぐいぐい入ってくる感じでしたね。
それから、以前まではIllustratorで60分なら60分なりの音楽の流れをタイムスケジュールのように組んでいて、ダンスの振り付けも手拍子なんかでやったりしていたけど、池田くんになってからは音楽をシーケンサーで作るようになったし、タイミングや60分の中での構成なんかは僕に Excelで送られるようになってきたんですよ(爆笑)」――高谷史郎
あー面白かった…!死んでもいい瞬間を久々に体験した。
News23の映像中で、宮本亜門や浅田彰がdumbtypeを絶賛していた。
浅田彰の場面になると会場がざわめき、何だか面白かった(笑)
同じ笑いが分かる人が多数いたのかしら、と(笑)
浅田さんにも来てほしかったなぁ。
次回は「pH」と「OR」なり。
悌二さんが生きていたら、どうなっていただろう、という事はほとんど考えないくらい、dumbtypeはいつだって健在だ。
「悌二さんは中心的メンバーだったけれど、例えそこに穴が開こうとも、僕らはもともとフラットだから、と思って作ったのが『OR』でしたね」と、高谷さんも言っていたように、メディアやキュレーターが注目した「中心的人物・古橋悌二の死後のdumbtype」というのを払拭し切るような作品だと思われる。
次回も楽しみだ。
dumbtype memorandum
レイハラカミ×高谷史郎 Sonar Sound Tokyo 2006
高谷さんの映像ヤヴァイです。
お夕飯は定番、大手筋のichan.chiで食べました。うまーです。NYチーズケーキなかったのが残念だったけど、代わりに食べたラズベリーのケーキも美味しかった!
京都に帰ってきてから初めてお酒を飲みました。
飲む機会がなかったので、多分3ヶ月ぶりくらいです。
とても良い気分でした。
悌二さんや高谷さんから元気をもらいました。
また目標を設定して、明日からも頑張るです。dumbtypeが好きです。
※追記
今日書いたテキストは何も見ないで何も聞かないで、記憶を頼りに書いたので、事実誤認等あるかもです。
講演会の全文テキストは、後日ウェブで配信予定ですのでご了承下さい。
きちんとしたレポートは、音声からテキストを起こしてから書きますので、読みたい方はすみませんが気長に待ってください。
恐ろしく刺激的で、楽しかった!
「Pleasure Life」は一人で他の一般の人たちと見て、その後、同女の友達と合流して、いろいろ案内してもらったり、先生の事を教えてもらったりして、教室へ行った。
情報メディア学科の竹内先生はdumbtypeの泊さんと一緒にsoftpadというユニットをやっていたりして、滋賀の美術館でこの春には「sensibilia」という展覧会をやったりした。
情報メディア学科ということもあって、先生たちはもちろんメディアアートに興味を持っている人が多いだろうし、実際にメディアアートをフィールドワークにしている人も多いんだろう。
情報メディア学科の教授陣も総出で駆けつけるような、講演会だった。
mscギャラリーには先生たちもたくさん来ていて、竹内先生が直々に先生方に説明しているのを横で「ふんふん♪」と思いながら盗み聞きできたのはラッキーだった。
悌二さんと京都市立芸大に同期入学で、dumbtypeの結成メンバーだった小山田徹さんと、高谷さんという2人の講演会。
かなり勉強になったし、制作の裏話も聞けた。高谷さん素敵過ぎだ。
白髪が目立つようになったけど、やってる事も含めてとても素敵な人だ。
ビデオやDVDに頼らない、劇場スタイルにこだわる理由を聞いて、はっとした。
dumbtypeのメンバーも何人か来てたりしてた。「LOVERS展」を思い出すなぁ。
今調べたら、田中真由美さんという人らしい。
幻の「News23」の古橋さんの映像も見れて本当に良かった。
動く悌二さんを見るのは、作品外では初めてだったから、とても良い機会だった。
「S/N」はラディカルで攻撃的な作品だ。
ストレートなものがタブー視される日本では、評価される一方で敬遠する人もいるだろう。
ストレート過ぎて、目を覆わんばかりの現実が描写されて、鏡に映るそれよりもliveな感じだ。
「今までのLOVESONGはロマンティックなものでした。未来のLOVESONGもそうでしょうか。未来のLOVESONGを語るには、ロマンティックだけでは足りません」
「彼や僕の背中には『JAPANESE』、『HOMOSEXUAL』、『MALE』、『BLACK』、『AMERICAN』などと書いてあります。だけど、どうしてわざわざ、現実を忘れて楽しむべきの劇場で、公にそんな事を表明する必要があるのでしょう」
「彼は、日本人で、男で、聴覚障害者で、同性愛者」
「彼は、日本人で、男で、HIV+で、同性愛者」
「僕は、アメリカ人で、黒人で、同性愛者」
「では、あなたは?」
そんな3人のやり取りで始まる「S/N」は本当に素晴らしい作品だ。
11年前の作品だけど、彼らが問題提起したことは、何ら現実でもタブーであったり、避けるべくものであったり、本当の事の周りを延々とまわり続けるような誤解が多いことばかりだ。
この作品はたくさんの人に見てほしい。
エイズ国際会議のプログラムでも上映される作品なんだ。
鏡よりも、本当に近いものを見た気がした。
対極的な耽美作で、悌二さんの遺作になった「LOVERS」と同じくらい好きだ。それを超えたかもしれない。
dumbtypeに触れる度に、京都に来て良かったと思う。
暇な週末には講演会の音声を起こして、アーカイブにして配信しよう。
■メモ 特に印象的だったものを
・dumbtypeの名前の由来は『dumb-言葉が喋れない』というところから
…「スペースシャトルが爆発した事故があって、開発者はその瞬間に『dumb!』と言ったらしい、という噂があって、科学が人間を支配する時代になってきているんじゃないかと疑問に思っていたし、Hierarchyが嫌いな人間がdumbtypeには多かったのでdumbと付けた。
当時はあまり名前を深く考えていなくて、『とりあえず濁音が付くのがいい』とか言いながら、みんなで和英辞書なんかを引いて決めた。――小山田徹
・「Pleasure Life」で初めてdumbtypeは海外5ヶ所の公演へ
「行き当たりばったりの13人で行ったけど、セットは自分たちで解体してトランクケース2個に詰めたりして運んだ。だけど、アメリカには持ち込めた荷物の量は、ヨーロッパではその1/2しか持ち込みできなかった。空港の受付の人をそれで泣かせてしまったり…(笑)。
公演で得るものは大きかったけど、破綻寸前で借金をしながらの公演になってしまい(苦笑)、帰国した時には悌二さんと僕と高谷くんの男3人だけになったよね(笑)」――小山田徹
・「僕らがWork in Progressや劇場にこだわるのは、お客さんとシェアしたいからで、作品が手元に届いて、『アートを手に入れる』という行為が売り物になるのを防ぎたいから。劇場の魅力っていうのはお客さんと空間をシェアできることで、僕らがお客さんに何らかの感情をもたらしたりすることで、興行が成り立つところかな。アートって本来そうなんだと思うんです」――高谷史郎
・池田亮司がdumbtypeに加わったことで、何か変わったことは?
「山中透さんや悌二さんがそれまで2人で音響なんかをやっていて、山中さんは特に音響に特化して活動をしたりしていた。だけど池田くんは、音響や音楽を切り口にして、パフォーマンスにも興味を持っている人だったので、アイディアもばんばん出てくる人だし、元からある僕らの集団に、割りとぐいぐい入ってくる感じでしたね。
それから、以前まではIllustratorで60分なら60分なりの音楽の流れをタイムスケジュールのように組んでいて、ダンスの振り付けも手拍子なんかでやったりしていたけど、池田くんになってからは音楽をシーケンサーで作るようになったし、タイミングや60分の中での構成なんかは僕に Excelで送られるようになってきたんですよ(爆笑)」――高谷史郎
あー面白かった…!死んでもいい瞬間を久々に体験した。
News23の映像中で、宮本亜門や浅田彰がdumbtypeを絶賛していた。
浅田彰の場面になると会場がざわめき、何だか面白かった(笑)
同じ笑いが分かる人が多数いたのかしら、と(笑)
浅田さんにも来てほしかったなぁ。
次回は「pH」と「OR」なり。
悌二さんが生きていたら、どうなっていただろう、という事はほとんど考えないくらい、dumbtypeはいつだって健在だ。
「悌二さんは中心的メンバーだったけれど、例えそこに穴が開こうとも、僕らはもともとフラットだから、と思って作ったのが『OR』でしたね」と、高谷さんも言っていたように、メディアやキュレーターが注目した「中心的人物・古橋悌二の死後のdumbtype」というのを払拭し切るような作品だと思われる。
次回も楽しみだ。
dumbtype memorandum
レイハラカミ×高谷史郎 Sonar Sound Tokyo 2006
高谷さんの映像ヤヴァイです。
お夕飯は定番、大手筋のichan.chiで食べました。うまーです。NYチーズケーキなかったのが残念だったけど、代わりに食べたラズベリーのケーキも美味しかった!
京都に帰ってきてから初めてお酒を飲みました。
飲む機会がなかったので、多分3ヶ月ぶりくらいです。
とても良い気分でした。
悌二さんや高谷さんから元気をもらいました。
また目標を設定して、明日からも頑張るです。dumbtypeが好きです。
※追記
今日書いたテキストは何も見ないで何も聞かないで、記憶を頼りに書いたので、事実誤認等あるかもです。
講演会の全文テキストは、後日ウェブで配信予定ですのでご了承下さい。














僕も先日、対談、S/Nの上映の方見に行きました。
今回は図面の公開などもあって、素晴らしい展覧会です。
学生方に感謝です。
また、このブログ見に来ますね。
余談ですが、ひょっとしたらアナタの前の席に僕は座っていたんじゃないかと思われるような文章だったのでついコメントしてしまいました。
shinsukeさんも会場にいらっしゃったんですね〜。
しかも席近かったかも、なんて!
私は中央部分の前から4列目くらいに、友達と一緒に座って聞いてました。
とっても貴重なお話の聞けるな講演会や展示、さらには上映でしたね。
「S/N」は噂どおり、センセーショナルでショッキングな作品でした。忘れられません。
私はdumbtypeの作品はリアルタイムで見れず、唯一見られたのは悌二さんの「LOVERS」だけなので、今回の上映は、上演ではないものの、とても貴重です。
来週以降も上映には欠かさず足を運ぶ予定です♪
またどこかですれ違うかもですね(笑)
僕は中央3列目あたりにいました。
ミクシイでのNEWS23の映像のトピックがどうのこうのと喋っておられたので、印象に残ってます。
次はvoyage見に行く予定なので、そうですね。そのときすれ違うかもしれませんね。
ついつい後ろで興奮気味ですみませんでした…(´`;)
「Voyage」は浅田彰が酷評した作品ですが、ダイジェスト見た限りでは映像の美しさが際立つ作品だったように思います。
楽しみです。